この記事は、実際に兄弟2人が年中から6年間そろばんを継続した筆者が、体験をもとに書いています✎
「そろばんって意味あるの?」「今の時代でも必要?」「何歳から始めるのがいいの?」と悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
わが家でも、年中からスタートして小学生まで続けてきた中で、「そろばんを始めてよかったこと」だけでなく、「正直ちょっと大変だったこと」も経験してきました。
この記事では、きれいごとだけではないリアルな体験をもとに、そろばんのメリット・デメリットをお伝えします。
- これからそろばんを習わせるか迷っている
- 何歳から始めるべきか知りたい
- 実際に続けた人のリアルな感想を知りたい
- 「意味ない」「時代遅れ」と聞いて不安になっている
- そろばんを6年間続けて感じたメリット・デメリット
- 年中から始めたリアルな感想(早すぎる?問題)
- そろばんに向いている子・向いていない子の特徴
そろばんは時代遅れ?意味ないと言われる理由
「そろばんって時代遅れじゃない?」「今どき意味ないのでは?」という声もよく聞きます。
結論から言うと、そろばんは意味のある習い事です。
ただし、正直に言うとデメリットもあり、「誰にでもおすすめできるわけではない」と感じています。
スマホや電卓があれば計算は簡単にできますし、「計算スピード」だけで見れば必要性は低く感じるかもしれません。それでも、そろばんは今も人気のある習い事のひとつです。
筆者が実際に続けてみて感じたのは、そろばんの本質は「計算力」だけではないということです。
- 集中力
- 処理スピード
- 努力と結果の積み重ね
- ミスを減らす習慣
こういった力は、デジタルではなかなか身につきません。
実際、わが家の子どもたちも「計算が速い」以上に、「コツコツ続ける力」や「集中力」が大きく伸びたと感じています。そのため、「計算だけが目的なら不要」「人としての基礎力を育てたいならアリ」というのが正直な結論です。
そろばんを始めたきっかけと開始時期
わが家の兄弟がそろばんを始めたのは、二人とも幼稚園の「年中さん」からでした。
きっかけは、身内にそろばんの先生がいたことと、私自身も幼少期に習っていたという、いわば「よくあるパターン」です。数字が書けるようになり、体験レッスンで本人たちが「やりたい!」と言ったタイミングでスタートしました。
小5の長男は小4まで続け、珠算2級取得後に集団塾にシフトしました。
小3の次男は現在もそろばんを続けており、小2で珠算2級を合格しています。

年中から始めて感じたリアル|早すぎた?ベストな時期は?
「早く始めたほうが有利」と思われがちなそろばんですが、実際に通わせてみて感じたリアルな感覚は少し違いました。
最初は集中力が持たない
1時間の授業も、最初はそろばんの時間を半分、残りは色塗りや迷路などの知育タイムでした。先生が飽きないように工夫してくれていました。
年長さんからの伸びがすごい
椅子に座ってぐっと集中力が増してきたのが年長さん頃。さらに九九を覚えると進級スピードが劇的に上がりました。
結論:小1スタートでも全然遅くない!
色塗りや迷路は自宅でもできます。「月謝」というコスト面を考えると、しっかり座っていられるようになる年長〜小1からのスタートで十分だと感じています。
結論:焦って年中からやらなくても大丈夫👍️
【注意】「体験が楽しい」だけで決めると危険な理由
そろばん教室の体験に行くと、ほとんどの子が「楽しい!やりたい!」と言います。(身内の先生談)
理由はシンプルで、最初は繰り上がりもなく、めちゃくちゃ簡単だからです。
親として理解しておくべきなのは、「必ず難しくなる壁がすぐに来る」ということ。 「体験で楽しそうだったから」と教室に丸投げするのではなく、難しくなった時に親がどうフォローできるかまで考えておくのが、挫折させないコツです。
そろばん学習でぶつかる「3つの壁」
体験時の「簡単で楽しい!」から一転、子供が挫折しやすいポイントを、そろばんの先生に聞いてまとめました。
| 難関ステップ | つまずきやすい理由(先生談) | 親のフォローのコツ |
| 繰り上がり・繰り下がり(序盤) | 指の動かし方が複雑になり、混乱する最初の難所。 | 「最初はみんなつまずくもの」と割り切り、指が覚えるまで根気よく励ます。慣れるまで頑張ろう! |
| 九九の暗記(序盤) | 九九が完璧でないと、掛け算・割り算のスピードが極端に落ちる。 | 教室任せにせず、お風呂や移動中など日常生活で九九を完璧に定着させる。一緒に覚えよう! |
| 還元算などの2桁の割り算(中盤) | 「割る数が2桁」になると工程が激増。「商を立て直す(還元)」作業で頭がパンクしがち。 | ここが最大の正念場。級が上がって難しくなっていることを認め、一番の応援団になる。 |
我が家の最初の壁は、九九でした。
小学校では小2の秋頃から九九を習うのですが、そろばんではすぐに掛け算が出てくるので九九を覚えるようになります。週2回・1時間の教室のみで覚えることはできないので、家の中で、上り(1×1~)、下り(9×9~)、ランダムと、一緒に繰り返し覚えた思い出があります😂
おもち(筆者)一度覚えてしまえば、小2の頃には授業も楽々だったそうです♪
そろばんのデメリット|正直レビューします
6年間続けてみて感じた、避けては通れないデメリットが3つあります。
送迎の負担(週2回)
そろばんは週2回通うのが一般的です。車社会の地域だと、この「週2回の送迎」は親にとってかなりの負担になります。授業も1時間のため、帰宅してもバタバタ。どこかで待機したり、特に下の子が小さい時期の送迎は、精神的にもこたえます。
一般的にそろばん教室は週2回程度通うケースが多いです。
学校の「筆算」との混乱
これが最大の誤算でした。そろばんは「高い位」から、算数の筆算は「一の位」から計算します。
このクセが抜けるのに苦労しました。級がそこそこの状態でケタ数が増えると、暗算に頼りすぎて筆算を間違えるという逆転現象が起きます。子どもには、「そろばん」と「学校の筆算」を切り替えて考える必要がありました。
字が汚くなる
「そろばんあるある」ですが、制限時間内に大量の計算をこなすため、とにかく殴り書きになります。
国語の漢字まで急いで書くクセがついてしまい、「漢字は丁寧に書くもの」と理解させるまで、親子で根気強く戦うことになりました。


そろばんを続けてよかったメリット
デメリットを差し引いても、得られたメリットのほうが大きいです。
一般的に言われているメリットとしては、
- 集中力がつく
- 暗算力が伸びる
- 記憶力が上がる
などが挙げられます。それ以外に筆者が感じたメリットは以下の4つです。
算数への抵抗がなくなり、基礎力がつく
小5からの算数は概念や文章題が難しくなりますが、計算の基礎ができているので「数字への拒絶反応」がありません。ただ、計算だけでは限界があるので、並行して読書や通信教育(わが家はポピー)で基礎を固めるのがベストな組み合わせでした。ポピーの詳しい記事はこちらから。


異年齢・多種多様な子と関われる
レベル別でクラスが分かれないのがそろばんの面白いところ。
同じ教室に1年生も6年生もいて、先生が一人ずつ対応してくれます。 上の子に憧れたり、新入生にルールを教えたり、ライバルと競ったり。学校でも塾でもない「縦の人間関係」で大きく成長しました。



いろんな年齢・レベルの子を一斉に見てくれていて、そろばんの先生すごすぎます。
努力と結果の因果関係を学べる
「練習すれば結果が出る。サボればできなくなる。」
運に左右されない、努力が裏切らない世界です。このことを子供は学んでいます。
この成功体験は、今後の受験勉強やテストにも必ずつながると確信しています。
マルチタスク能力が鍛えられる
特に「珠算」は、紙から数字を読み取り、指を動かし、そろばんの珠を読み取って答えを書く。
この連続はまさにマルチタスクであると、先生から教わりました。
マルチタスクが苦手な長男は苦労しましたが、この積み重ねで、珠算2級まで登り詰めることができました。
【兄弟比較】タイプ別・そろばんへの向き合い方
我が家では同じ環境で育てても、兄弟でこんなにタイプが分かれました。
- 長男(マイペース・努力家タイプ): 正直、そろばんは好きではなかったはず(笑)。でも「一度始めたらやめたくない」というプライドで小4まで続け、2級合格を機に卒業して集団塾へ。「努力は裏切らない!」が口癖になるほど、精神面が鍛えられました。先生からは「うさぎと亀の、亀タイプ🐢」と言われていました。
- 次男(ちゃっかり・ゲーム大好きタイプ): 現在小3で1級を目指して練習中。彼もそろばん自体は微妙そうですが(笑)、制限時間との戦いや、正解・不正解で点数が出る「ゲーム性」を楽しんでいます。集中力が抜群に上がりました。
| 項目 | 長男 | 次男 |
|---|---|---|
| 性格 | マイペース・努力家 | 要領よし・ゲーム好き |
| スタート時期 | 年中 | 年中 |
| 進級ペース | ゆっくりコツコツ | 速い(スピード重視) |
| 到達級 | 2級(小4冬に合格して卒業) | 2級(小2冬)→1級挑戦中 |
| モチベーション | プライド・継続力 | ゲーム感覚・点数 |
| そろばん好き度 | 正直あまり好きではない | 同じく微妙(笑) |
| 得られたもの | 「努力は裏切らない」という自信 | 圧倒的な集中力とスピード |



あなたのお子さんはどんなタイプ?参考になれば嬉しいです。


結論|そろばんは意味ある?向いている子・向いていない子の特徴
6年間の実体験と、身内の先生から聞いた話を総合すると、そろばんの向き不向きは以下のように分かれます。
| 特徴 | 向いている子 | 向いていない子 |
| 性格・タイプ | コツコツ作業が苦にならない子・負けず嫌いな子 | じっとしているのが極端に苦手な子 |
| モチベーション | 点数や進級をゲーム感覚で楽しめる子 | 変化のない反復作業にすぐ飽きてしまう子 |
| 家庭環境 | 週2回の送迎や、九九の暗記などを親子で並走できる | 習い事は完全に教室へ「丸投げ」したい |
| 相性 | 「次男タイプ」:スピードと点数に燃える子。上達は早い。 | 「長男タイプ」:好きじゃなくてもプライドでやり抜く力があるならアリ! |



我が家では、不器用な長男が2級までやり切ったことに驚きでした😂
何度か「無理に続けなくていいよ?」と聞いたことがありますが、本人の強い意志で、諦めずによく頑張りました。
「計算力」以上の価値を見出せるなら、最高の習い事
もし「計算を早くしたいだけ」なら、今の時代、公文や算数教室など他の選択肢もあります。
しかし、わが家の長男が手に入れた「努力は裏切らない」という自信や、次男タイプの「ゲームのような集中力」は、そろばん特有の「級」という階段を一段ずつ登ったからこそ得られたものです。
「うちの子、ちょっと不器用だけど根性はあるかも」「ゲーム好きだからハマるかも」と感じるなら、一度体験へ行ってみる価値は十分にあります!そろばんが気になる方は、まずは体験教室で子どもの反応を見るのがおすすめです。
ただし本文で書いた通り、「体験が楽しかった=続く」ではありません。通い始めた後のイメージまで考えて選ぶことが、後悔しないポイントです。
※そろばん教室や進級スピードは地域・教室によって差があります。この記事は、わが家の体験をもとにまとめています。

